2010/03/01

Japan at last won Silver Medal, -2/100 sec behind!!


「せーの」!追い抜き「銀」、3人娘輝いた




表彰台にジャンプして上がる(左から)田畑、小平、穂積の3選手=尾賀聡撮影
 【バンクーバー=山下昌一、吉永亜希子】「最高の滑りだった」――。
 27日(日本時間28日)のスピードスケートの女子団体追い抜きで銀メダルに輝いた日本代表。3選手は「せーの」という掛け声で、手をつないで表彰台に飛び乗った。
 1位のドイツに0・02秒届かなかったが、まばたきの差の名勝負に、スタンドの応援団や選手の地元は興奮に包まれた。
 3選手のうち最年長の田畑真紀選手(35)にとっては1994年のリレハンメル五輪以来、4度目の五輪出場で悲願の初メダル。表彰式後、スタンドに両親の姿を見つけて駆け寄った。
 何度も手を振ってお辞儀する娘の姿に、母の早恵子さん(64)は「最後に輝いてほしいと思っていたので、本当にうれしい」と涙ぐんだ。母が五輪の度に持参するのは、もち米と小豆。今回も滞在先で赤飯を炊いて、娘にふるまったという。「赤飯は娘の好物だから」。早恵子さんは顔をくしゃくしゃにした。
 父隆幸さん(66)の願いもかなった。この日はリレハンメル五輪で買ったグレーのセーターを着て応援した。胸についた聖火ランナーのマークを笑顔で指さして、「これが効いたのかな」。
 スタンドで見守った小平奈緒選手(23)の父、安彦さん(54)は「メダルの色は関係ない。決勝戦らしくいいレースだった」と感極まった様子で、母光子さん(54)も「親の方が緊張しちゃって。人生でこんなにうれしいことはありません」と目頭を押さえた。
 穂積雅子選手(23)の母静子さん(51)は「よく頑張ってメダルを取った。会ったら抱きしめてあげたい」と語った。
 選手の出身地も快挙に盛り上がった。小平選手の地元、長野県茅野市では市内の公民館で市民が集まり、歓声をあげた。熱戦を見守った祖母ミエさん(84)は「メダルが取れてよかった。万歳です。地域のみなさんに本当に精いっぱい応援していただきました」と喜んでいた。


100分の2秒差、日本「銀」…女子追い抜き




バンクーバー五輪第16日の27日(日本時間28日)、スピードスケート女子団体追い抜き決勝が行われ、日本(穂積雅子=ダイチ、小平奈緒=相沢病院、田畑真紀=ダイチ)はドイツに敗れ、銀メダルとなった。
 日本は一時、ドイツに1秒7以上の差をつけたが、終盤に猛追に遭い、最後は100分の2秒差で逆転されて金メダルに届かなかった。15歳の高木美帆(北海道・札内中)の出場機会はなかった。
 日本女子スピードスケートでは、1998年長野大会500メートルで岡崎朋美(富士急)が銅を獲得して以来のメダルで、銀メダルは史上初めて。今大会の日本勢のメダルは、銀3、銅2となった。
日の丸を手にスタンドの声援に応える(手前から)穂積、田畑、高木、小平=小西太郎撮影
女子団体追い抜きで銀メダルを獲得した(左から)穂積、小平、田畑=増田教三撮影
女子団体追い抜きで銀メダルを獲得した日本チームの決勝の滑り=小西太郎撮影

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