上海万博、中国市場でのイメージ向上狙い各国が多額支出
[上海 1日 ロイター] 189カ国が参加する上海万博が1日、一般公開を開始した。 中国は約42億ドル(約3950億円)を投じた同イベントで、 急速に成長する経済と国家の威信を示そうとしている。
初日には人気展示施設の前に長い列ができ、 割り込みする人に声を荒げる来場者も見られた。 中国館など人気パビリオンの入場予約券は入手が困難となっている 。
開幕に合わせて、フランスのサルコジ大統領や、 欧州委員会のバローゾ委員長らも上海入り。委員長は欧州連合( EU)パビリオンの開館に当たり、 欧州以外の万博でEUが出展するのは初めてと強調。「 今回のEUと中国との戦略的提携の重要さをかんがみて(出席を) 決定した」と述べた。
また、多くの国が中国でのイメージ向上を狙って、 思い切った額を投じている。フランスやロシア、 米国といった大国のみならず、トルクメニスタン、オマーン、 コスタリカなども参加。 サウジアラビアは宇宙船型のパビリオンに1億4600万ドルを費 やし、 インドは映画スターを送り込んでのパフォーマンスを計画している 。
一方で、 開幕を迎えてもまだ公開準備が整っていないパビリオンもある。 また、地元メディアによると、クウェート、ブータン、 ブルキナファソの3カ国は、直前になって出展を断念した。
半年間の開催期間中の入場者数は7000万人、 1日平均40万人を見込む。ただ、そのうち外国人の割合は5% ほどとみられている。
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