機密費「月5000万円は使った」=評論家にも配る- 野中元官房長官
小渕内閣で官房長官を務めた自民党の野中広務元幹事長は1日、 長官在任中に官房機密費(内閣官房報償費)を「 1カ月に5000万円から7000万円くらい使っていた」 と明かした。内訳は首相に1000万円、 野党対策などに充てるため自民党の国対委員長や参院幹事長にそれ ぞれ500万円程度を渡していたとも説明した。 時事通信の取材に答えた。
野中氏は1998年から99年にかけて官房長官を務めたが、 その間、政府・ 与党幹部や北朝鮮を訪問する野党議員から無心されて配り、 評論家に配ったこともあったと暴露した。ただ、 ジャーナリストの田原総一朗氏には、 機密費を持って行ったものの受け取りを拒否されたという。
野中氏は1998年から99年にかけて官房長官を務めたが、
機密費、評論家にも 野中元長官、講演で証言
野中広務元官房長官は、 23日に那覇市内で開かれたフォーラムの基調講演の中で、 自身が長官在任中(1998年7月~99年10月)、 先例に従い、複数の評論家に内閣官房報償費(機密費) から数百万円を届けていたことを明らかにした。
野中氏は講演で「 言論活動で立派な評論をしている人たちのところに盆暮れ500万 円ずつ届けることのむなしさ。秘書に持って行かせるが『ああ、 ご苦労』と言って受け取られる」と述べ、 機密費からの提供が定期的にあったことを明かした。
野中氏は自民党政権時代に、 歴代の官房長官に慣例として引き継がれる帳簿があったことにも触 れ「引き継いでいただいた帳簿によって配った」と明言。 その上で「 テレビで立派なことをおっしゃりながら盆と暮れに官邸からのあい さつを受けている評論家には亡くなった方もいる」と指摘した。 一方で機密費の提供を拒否した評論家として田原総一朗氏を挙げた 。
官房長官の政治的判断で国庫から支出される機密費は、 鳩山内閣が昨年11月に内閣として初めて2004年4月以降の小 泉内閣から現在までの月別支出額を公表したが、 使途については明かしていない。
<用語>内閣官房報償費(機密費)
「 国の事業を円滑に遂行するために状況に応じて機動的に使う経費」 とされる。国庫からの支出は年間約12億円で、 使途の不透明さが問題視されており、 民主党は2001年に一定期間後の使途公表を義務付ける法案を国 会に提出した。
野中氏は講演で「
野中氏は自民党政権時代に、
官房長官の政治的判断で国庫から支出される機密費は、
<用語>内閣官房報償費(機密費)
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