冬型強まり日本海側大雪 名古屋でも積雪
晴れ間がのぞく中、屋根の雪下ろしをする人=19日午前9時32分、山形県鶴岡市、小宮路勝撮影
名古屋市北区の名城公園では、積もった雪の中を楽しそうに跳びはねる犬の姿も見られた=19日午前7時34分、竹谷俊之撮影
うっすらと雪化粧した彦根市街=19日午前10時58分、滋賀県彦根市、朝日新聞社ヘリから、筋野健太撮影
冬型の気圧配置が強まった19日朝、北日本から西日本にかけての日本海側では大雪となった。気象庁によると、山形県鶴岡市櫛引では積雪が89センチに達し、12月の観測記録を更新した。
北日本上空の寒気は19日夜には日本の東海上に抜けるが、寒さは20日まで続く見通し。20日午前6時までの降雪量は北陸で70センチ、東北日本海側と近畿北部で60センチ、北海道、岐阜県で50センチ、長野、群馬両県と山陰で30~40センチ。
◇
東海地方は19日、各地で軒並み最低気温が零下の冬日になった。名古屋市では未明から雪が降り始め、朝にはうっすらと雪化粧した。
名古屋地方気象台によると、名古屋市の最低気温は零下0.5度。冬日となったのは平年より2日遅く、昨年より8日早い。岐阜県高山市では31センチ(正午現在)の積雪となった。
雪の影響で、JRは名古屋発富山行きの特急「しらさぎ」1本が30分遅れたほか、東海道新幹線も一部区間で速度を落として運転したため最大で15分遅れた。名鉄も一部の列車に10~15分の遅れが出た。
◇
冬型の気圧配置が強まった19日朝、日本海側を中心に強く雪が降り、近畿地方も北部などで雪に見舞われた。滋賀県最北端の余呉町では、同日午前11時までの24時間の降雪量40センチを記録。京都府舞鶴市で15センチ、兵庫県豊岡市で初の積雪となる10センチの雪が降った。滋賀県彦根市でも初雪が降り、住宅の屋根が白く染まった。
日本道路交通情報センターなどによると、福井県の北陸道・敦賀―今庄(下り)で午前6時過ぎから約3時間通行止め。愛媛県の松山道・伊予―西予宇和も18日深夜から断続的に通行止めになった。スリップ事故も相次ぎ、鳥取県では19日朝までに車の事故が30件あり、2人が軽いけがをした。石川県でも80件のスリップ事故が起きた。JRによると、東海道新幹線は、岐阜羽島駅付近で速度を落として運転し、東京―新大阪間で66本が最大15分遅れ、約5万人に影響が出た。
一方、各地のスキー場は、18日からの雪によって続々とオープン。滋賀県余呉町の「ヨゴコーゲンリゾート・ヤップ」では、積雪が一晩で40センチあまり増えて80センチとなり、昨シーズンより10日あまり早く営業を開始。担当者は「早めにオープンできてよかった」と胸をなで下ろした。兵庫県養父市の「ハチ高原スキー場」でも一部コースで営業をスタートさせた。
大阪管区気象台によると、20日朝まで風が強く日本海側では断続的に雪が降る恐れがある。太平洋側の平野部では晴れ間がのぞくが、気温は上がらず雪がちらつく所もありそうだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿