2010/04/28

Financial Crisis in Europe and the World Market


ロンドン株式市場=急反落、ギリシャ・ポルトガルの格下げ受け債務危機拡大懸念

                      


 (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン).FTSE
 終値      5603.52(‐150.33)
前営業日終値   5753.85(+ 30.20)
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 [ロンドン 27日 ロイター] 27日のロンドン株式市場は反落し5カ月超ぶりの
大幅な下げとなった。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によるギリシャとポル
トガルの格下げを受けて債務危機拡大懸念が強まり、銀行・商品株を中心に売られた。
 FT100種総合株価指数.FTSEは150.33ポイント(2.61%)安の
5603.52と、1カ月ぶり安値で引けた。
 ソブリン危機をめぐる懸念悪化で銀行株の下げがきつかった。バークレイズ(BARC.L: 株価企業情報レポート)
HSBC(HSBA.L: 株価企業情報レポート)、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)(RBS.L: 株価企業情報レポート)、スタ
ンダード・チャータード(スタンチャート)銀行(STAN.L: 株価企業情報レポート)、ロイズ・バンキング・グルー
プ(LLOY.L: 株価企業情報レポート)が2.3―3.7%安。
 S&Pはこの日、ギリシャのソブリン格付けを3段階引き下げ、ジャンク(投機的)等
級となる「BBプラス」に、ポルトガルの長期格付けを2段階引き下げ「Aマイナス」と
した。
 ロイズはこの日、不良債権の減少で第1・四半期が黒字に転換したことを明らかにした
ものの、ソブリン危機をめぐる懸念を受けて市場に対する決算のプラス効果が打ち消され
る格好となった。
 ドル高や需要見通しの悪化で金属相場が下落し、鉱山株に売りが出た。カザキミス
(KAZ.L: 株価企業情報レポート)、リオ・ティント(RIO.L: 株価企業情報レポート)、ロンミン(LMI.L: 株価企業情報レポート)などが軒並み値を下げた。
 原油価格CLc1が下落するなか、大手石油株も弱かった。BP(BP.L: 株価企業情報レポート)は2.7%安。第
1・四半期決算で一時項目を除く利益が予想を上回ったものの、メキシコ湾岸の油田で発
生した掘削装置の事故による石油漏れの影響を懸念する見方が広がった。
 その他石油株では、BGグループ(BG.L: 株価企業情報レポート)が4.1%安。タロー・オイル(TLW.L: 企業情報レポート)、ケア
ン・エナジー(CNE.L: 株価企業情報レポート)も下落した。
 ロイヤル・ダッチ・シェル(RDSa.L: 株価企業情報, レポート)は0.5%高。決算発表を前にJPモルガンが投資
判断を「アンダーウエート」から「ニュートラル」引き上げた。
 個別株では、不動産のリバティ・インターナショナル(LII.L: 株価企業情報レポート)が3.5%値下がりした。
ソシエテ・ジェネラルが投資判断を「ホールド」から「セル」に引き下げた。
 


ギリシャ格付けをジャンク等級の「BBプラス」に引き下げ=S&





 [ニューヨーク 27日 ロイター] 格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)は27日、ギリシャのソブリン格付けを3ノッチ引き下げ、ジャンク(投機的)等級となる「BBプラス」とした。高水準の債務問題に対処していくために必要な改革実施能力への懸念を理由に挙げた。
 アウトルックは「ネガティブ」で、一段の格下げの可能性を示した。
 S&Pは声明で、今回の格下げについて「ギリシャ政府が財政赤字を持続的な水準に引き下げる上で直面する政治、経済および財政的な課題を見直した結果」を反映したと説明した。






ポルトガルの長期格付け「Aマイナス」に引き下げ、見通しネガティブ=S&P





 [ニューヨーク 27日 ロイター] 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は27日、ポルトガルの長期格付けを「Aプラス」から「Aマイナス」に2段階に引き下げた。同国の弱い経済見通しを踏まえ、高水準の債務に対処していく能力への懸念を理由に挙げた。
 同国の短期格付けも「A─1」から「A─2」引き下げた。
 見通しはネガティブとしている。
 S&Pは今回の格下げについて「ポルトガルが直面している財政リスクが高まっているという見方を反映した」と指摘。「経済成長の基本シナリオを見直した結果、見通し期間の2013年までの間、ポルトガル政府は比較的高水準の債務比率を安定化させる上で困難に直面する可能性があると予想する」とした。





ポルトガル国債CDSスプレットが過去最高、ラトビア超える





 [ロンドン 27日 ロイター] 27日の欧州クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、ポルトガル国債の保証コストがラトビア国債の保証料を超えて上昇し、過去最高水準をつけた。ポルトガルの債務問題をめぐる懸念が高まっている。
 CMAデータビジョンによると、ポルトガル国債の5年物CDSスプレッドは30ベーシスポイント(bp)超拡大し349bpをつけた。
 CDSスプレッド1bpは、債務1000万ユーロに対する保証料1000ユーロに相当する。
 ラトビアは2009年、国際通貨基金(IMF)による支援を余儀なくされた。CMAデータビジョンによると、CDSスプレッドは336.7bp。







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