2009年12月3日11時4分
【コロラドスプリングス(米コロラド州)=勝田敏彦】米国立保健研究所(NIH)は2日、さまざまな組織になりえるヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)研究を推進するオバマ政権の新政策に基づき、研究に連邦政府予算が支出できるES細胞13種類を初めて承認した。米国のES細胞研究が加速することになる。
ES細胞は受精卵を壊してつくるため、受精卵を生命の芽生えとみるキリスト教右派に配慮して、ブッシュ前大統領は01年8月、21株のES細胞を除き、新たにつくられるES細胞を使う再生医療などの研究に連邦政府予算を支出することを禁止していたが、オバマ大統領は今年3月、支出制限を解除する大統領令に署名していた。
ES細胞はアルツハイマー病、糖尿病といった病気の治療に応用できると期待されている。
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